写メ日記写メ日記

秋いろいろ

2022/09/30 05:28:16

  おはようございます。
久しぶりに朝からの秋晴れの空です。
やっぱりスカッと晴れると気持ちがいいです。

 ちょうど今頃の季節を、七十二候では「蟄虫坏戸(すごもりのむしとをとざす)」といいます。虫が隠れて戸をふさぐ、つまり土の中へと巣篭もりの支度をはじめるのです。
そして、秋冬が終わるのを約半年間も静かに待ちます。
「戸をふさぐ」という表現がおもしろいですね!

 蟄虫坏戸には、引き篭もることともう一つ戸を立てることの二つの意味があります。
この季節、かつての日本家屋では夏の戸をしまい、障子や襖と入れ替えをしていました。
この行事は、季節に応じて生活を改める一種の節目のような役割を持っていました。
ですから、襖を蔵から取り出したり、障子を洗ったり貼ったりするのを見て季節を感じたのです。

 だんだん秋らしくなってくると、秋刀魚を焼く魚臭い匂いにふらふらと魅き寄せられます。
秋刀魚の塩焼きは、絶品の秋の味です。
秋刀魚の刺身もよく見かけますが、刺身で食べるようになったのは比較的最近のことらしいです。
ちょっと敷居の高いお店のメニューには、秋刀魚の塩焼がないのが寂しいです。
やっぱり、臭いからでしょう。

 そして、毎年10月1日〜4日、京都の北野天満宮では「ずいき祭り」が行われます。
ずいきとは、里芋のことです。
野菜や果物で飾り付けしたずいき神輿を奉るなど、秋の収穫に感謝する祭りです。
千年以上の歴史があります。
里芋は、秋の神事には欠かせないもののようです。

 こうして見てくると、昔から続く行事や暮らしの中に息づいていることは、すべてが季節と関わっていることに改めて気づかされます。
そう、私たちの暮らしはやはり自然とともにあるのです。
無くなってしまったものもありますが、自然と触れ合う心は大切にしたいです。
衣替えにも、そういう気持ちを持って取り組みたいな!

 今日も素敵な一日になりますように!