写メ日記写メ日記

寿を司る

2022/10/07 06:21:12

 おはようございます。
雨降りの肌寒い一日となりそうです。
いよいよ秋も深まっていくのでしょう。

 駅ナカを歩いていると、回転寿司のお店の前に、「寿を司る」と大きな文字で書かれたポスターを目にしました。 

 一瞬、なんと読むのかわからなくなりましたが、漢字だけを取り上げると「寿司」。
落ちついて読むと「ことぶきをつかさどる」になるような…。
お寿司のことを指してるはずなのですが、こんな言い方はあるのかしら?

 先日行ったお寿司屋さんは、店名の頭に、「鮨」とありました。
おすし屋さんには、「寿司屋」「鮨屋」という字が当てられますが、何か違いはあるのでしょうか?

 ちょっと調べてみました。
すしの語源は一般的には「すっぱい」の「酢し」といわれています。
なので、古くは「酢」と書くことが多かったようです。
そして、「酢」に魚を使って旨かったので「鮨」の字が当てられたという説もあります。

 「寿司」の文字が登場するのは江戸時代のこと。すしが朝廷への献上物とされたこと、時代は流れ、結婚式や祝い事の席で出されたこと、つまりハレの日のご馳走だったことから「寿を司る」という縁起を担いだ字が当てられました。

 そういう意味では、「寿司」はどんなすしにも当てはまるので、すし料理の総称といえます。
また「鮨」を使うなら、料理へのこだわりや旨いという条件が加わって、「寿司」より「鮨」の方がハードルが高いといえるでしょう。
板前さんがいるようなカウンターのすし屋は「鮨」、スーパーなどでパックで売られているのは「寿司」みたいな感じでしょうか。

 回転寿司の登場以来、寿司はハレの日のご馳走というよりも、かなり身近な存在になりましたが、鮨屋の方は今でもハレの日のご馳走ですね!

 今日も、素敵な一日になりますように!