おはようございます。

　10月30日は「初恋の日」です。
126年前の今日、島崎藤村が「文学界」に初恋の歌を発表したことが由来となっています。

「まだあげ初めし前髪の　
　林檎のもとに見えしとき
　前にさしたる花櫛の
　花ある君と思ひけり」
「初恋」の第一連です。
主人公の少年と初恋相手の少女が、林檎の木の下で待ち合わせをするという一節です。

　「初恋」は、切なくて甘酸っぱい思い出の１ページだったり、幼い頃の憧れだったりと人それぞれだと思います。
だからかな？
その舞台としては、林檎の木の下がよく似合うような気がします。
可愛いまんまるい赤い林檎、林檎を見るだけでも口の中に伝わってくる甘酸っぱい爽やかな味わい。
これこそが、初恋の味なのでしょうね。

　初恋の日は、島崎藤村ゆかりの宿である長野県の中棚荘が制定した記念日だそうです。
中棚荘では、冒頭の一節に因んで、毎年10月から5月にかけて「初恋りんご風呂」を実施しているそうです。
お風呂もまた、甘酸っぱい初恋の気分になれるのでしょうか。

　今日も、素敵な一日になりますように！