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拝啓 冬の陽だまりがことのほか暖かく感じられる今日この頃です。お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
 一年を二十四に分けた二十四節気では、ちょうど今のこの時期を「小雪(小雪)」といいます。雪が降りはじめるころです。まだ、積もるほど降らないことから「小雪」といわれたそうです。
 山々の雪化粧はまだ少し先ですが、朝晩の冷え込みをひしひしと感じています。温かなものが恋しくなります。
 寒気厳しき折、どうかお身体を大切になさってください。                 
                     かしこ


「あたたかなもの」
 この時期になると、「寒い」と同じくらいに「あたたかい」という言葉をよく使います。でも、「あたたかい」という時だけよく迷います。「暖かい」と書くのか、それとも「温かい」なのかを。
 
 昼間の柔らかな陽射しとはうらはらに、暗くなるとしんしんと冷えこんできました。風も冷たくて、思わず両腕で自分の体を包むように、寒さから身を守ってしまいます。「寒い」の一言に尽きます。
 こんな時にはやはり、温かなものが恋しくなります。温かなものといえば、まずはコート、マフラー、手袋、そして携帯カイロなどのあったかグッズです。そして、おでん、スープ、鍋料理などのあったか料理もあります。考えるだけでも、体が温まってくるようです。でも、温かなものは他にもあります。

 初めて出逢った貴方と手をつないだときの温もり。ちょっと緊張しながらも、素敵な時を予感するような優しい温かさ。
そっと体に触れてくださった時のドキドキするような温かさ。
 ときめくような熱い時を感じる温かさ。
 とろけるような余韻の中で、包み込んでくださる貴方の温もり。
 あったかグッズよりも、あったか料理よりも、とても温かく幸せに感じるのは、きっと心が温まるから!

 「心あたたまる」というのは、「暖」か「温」のどちらなのでしょう。
 私は「温まる」の方が好きです。でも、一番好きなのは「心あたたまる」です。
 「あたたまる」と平仮名を使った方が、素敵なイメージへと拡がっていくような気がしませんか?

 「あたたかなもの」が恋しいです。