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一年の節目

2022/02/02 20:11:52

 デパートの地下を見てまわっていると、豆、恵方巻、鰯にそばなど、節分にちなんだ食材が並んでいました。
そう明日は、節分です。
年中行事のひとつでもあるので、デパートだけではなく、あちらこちらのお店で「節分」をキーワードに盛り上がっていました。

 昔は、季節の変わり目にあたる立春、立夏、立秋、立冬の前日すべてが節分とされていました。
一年の節目にあたる春の節分に重きがおかれはじめたのは、室町時代からだそうです。
季節の変わり目には悪鬼が出てくるといわれ、豆が「魔滅」の音に通じることから「鬼は外、福は内」の掛け声で豆まきをする習わしがはじまったそうです。

 節分といえば、恵方巻もはずせません。
節分の夜、その年の縁起のよい方角である恵方に向かって太巻きを丸かぶりすると、福が来るといわれています。
その際の決まりごとは、太巻きを一本食べ終わるまで、口を聞いてはいけないことです。

 恵方巻はもともと大阪で商売繁盛を祈願する風習としてはじまり、巻き寿司や太巻きと呼ばれていました。
その後、1998年にセブンイレブンが恵方巻と名を変え全国展開したことにより、今の恵方巻文化が創られたようです。
豆まきの文化に比べると、まだまだ新しい文化です。

 また、節分の時期になると、玄関に魚の頭が刺さった葉や枝を見かけたことはありませんか。
これは「柊鰯」と呼ばれるもので、主に関西での昔からの風習です。
柊の葉の棘が鬼の目を刺して鬼が入って来れないようにします。そして焼いた鰯の臭いや煙で鬼が近寄らないといわれています。
恵方巻と違い馴染みの少ない節分鰯ですが、昔の人のくらしの知恵を試してみるのも節分らしいかもしれません。

 さらに、「節分そば」というものがあります。
こちらも歴史は古く江戸時代からです。
節分は、立春の前日。そして、大寒の最終日です。
冬から春へと季節が変わる節目です。
江戸時代には、この日を年が改まる日と考え、年越しそばを食べていたそうです。
 明日が大晦日だと思うと、もう一度一年のスタートの仕切り直しをしてみるのもいいかなと思いました。
厄災を断ち切り、運気アップの願いを込めて、よく噛んでそばを食べるのもいいかもしれません。

 そう考えるだけでも、2022年になってなかなか思うようにいかないことを、節分〜春分という新しい年の運気が後押しをしてくれるように感じました。
 できることなら、豆まき、恵方巻、節分鰯、節分そばのすべてにチャレンジしたいなと思いました。