写メ日記詳細写メ日記詳細

うららかな春

2022/02/04 21:45:18

 目覚めると、気持ちのよい朝でした。
 今日は、立春。
 初めて春の兆しが現れてくるころのことです。
また旧暦では、新しい年がはじまる日でもあります。
そういう意味では、昨日の節分は大晦日。
豆まきをして、恵方巻と節分鰯を食べました。
そして、新しい年への再度の願いごとをしながら節分そばを何度も何度も噛みました。

 その甲斐あっての爽快な朝のスタートだったのでしょうか。
さらに私の弾むような気持ちを後押しするかのように、春の柔らかな陽射しがキラキラと降り注ぎます。
こんな日には、何かいいことがありそうな予感すらしてきました。
 こんな具合で、意気揚々と家を出ましたが、早速忘れものをしてしまいました。
いつもならイライラするところですが、そのときの気分というのは不思議なものです。
「今日は諦めて、明日にしよう」などと、ミスを都合よく前向きにリセットしてくれました。

 気の持ちようというのは、本当に大切なものだと感じました。
春の陽だまりのように、柔らかく暖かい気持ちでいると、ほんの些細なトラブルなどはうまく吸収して浄化してくれるような思いがします。
 またそれとは反対に、ささくれだった気持ちをむき出しにしていると、トラブルの方が呼んでもいないのに勝手にくっついてくるみたいです。

 お昼頃になると、さらに陽射しが眩しくなってきました。
自然は、もう春です。
春は、見つける喜びに満ちています。
草木が芽吹き、花が咲き、鳥がさえずる姿に気づくたび、ふと顔が綻んできます。
忙しい日々のなかでも、ささやかな季節の移ろいに、
心を動かされることこそが、心の休息につながるのではないかと感じました。