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雨の日にもの思ふ

2022/04/29 17:08:24

 ゴールデンウィークの初日だというのに、ちょっと残念な雨降りの日となりました。
風も強くて、傘をさすと風の力に押し戻されそうです。こんな荒れ模様の天気は、久しぶりのような気がしました。
 雨の滴がガラスのウィンドウをスルスルとつたって落ちる様を眺めていると、ぼんやりともの思いに耽ってしまいました。
 
 今朝の新聞の手記に、お茶のことが載っていました。
立春から数えて八十八日目を八十八夜というそうです。お馴染みの唱歌「茶摘み」「夏も近づく八十八夜…」で知られるその日は、今年は5月2日となります。
歌詞にもあるように、初夏を迎える時期です。

 夏も近づく新緑の季節、乾ききった田には水が満たされ徐々に潤いをとりもどしながら、緑いっぱいに輝きを放つことでしょう。
そして新茶の香しい緑に夏の訪れを感じながら、美しく艶やかだった桃色の春の名残りを惜しむことでしょう。
春から夏へ、桃色から緑色へ。
移ろいゆく季節のなかで、いったりきたりしているはっきりとしないところに、また春と夏の饗宴のような楽しみもあります。

 何だか、緑茶が飲みたくなってきました。
八十八夜に摘んだ茶葉は長寿の薬ともいわれているそうです。
香りやさしく、ほのかに甘味のある新茶は、きっと体にも心にもしみわたる美味にちがいありません。
八十八夜はまだ少し先ですが、それまで大好きなコーヒーを少し控えて毎日緑茶を飲むのもいいかなと思いました。
過ぎゆこうとしている春を惜しみながら、新しく訪れる夏を感じながら…。