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言葉は時代を映す鏡

2021/12/10 22:17:54

 拝啓 朝夕の寒さは身にしみますが、昼間の陽光の暖かさに何だかほっとする今日この頃です。
お元気でお過ごしでしょうか。
 今日は、奈良大和路へと行ってきました。

〜青丹よし 奈良の都は 咲く花の
           匂ふがごとく 今盛りなり〜

電車の窓から沿線の景色を眺めていると、咲き誇る花のような平城京の隆盛が遠い彼方に見えるようでした。
「万葉の時代」ーーーそんな思いを抱きながら、古都の風情を味わっていました。
 つい感覚で、「万葉の時代」と表現してしまいましたが、ちょっと馴染みがなかったもので、こんな使い方するのだろうかと少し気になりました。調べてみないといけないと思いました。

 時節柄、体調をくずしませんよう御身おいといください。
                     かしこ


「言葉は時代を映す鏡」
 「調べる」といえば、とりあえずはスマホです。 いつでも、どこでも、どんな時でも、調べたい言葉を検索バーに入力するだけで、簡単に調べられるというのは便利ですよね。

 早速、気になっていた「万葉の時代」を調べてみました。
スマホでサクッと調べたところ、「万葉の時代」がありました。万葉集の時代を指すようです。
ちょうど飛鳥、奈良時代にあたります。
「令和」の典拠となったということで、万葉集関連の書籍が本屋の店頭を飾っていた時期がありました。もしかしたら、その頃からよく使うようになった言葉なのでしょうか。
 
 スマホ以前は、「調べる」といえば辞書でした。国語辞典には本当にお世話になったものです。
スマホの勢いに押されて影が薄くなってしまった国語辞典ですが、2021年12月に三省堂国語辞典が8年ぶりに全面改訂というニュースを耳にしました。
 
 新しい辞典は、1100の言葉が消えて、3500の新しい言葉が加わるそうです。
日々の生活の中には、はじめは違和感があってもいつの間にか使うようになって、そして当たり前のようになってしまった言葉がたくさんあります。
それとは反対に、だんだんと使わなくなって忘れられてしまった言葉もあります。
 そういう意味では、言葉はくらしとともに常に進化していくものだと改めて感じました。
 
 まさに、言葉はコミュニケーションの手段であるからこそ、時代を映す鏡であると思いました。
              by Ryo Shimizu

いい女の教科書

2021/12/08 11:21:50

拝啓 ポインセチアの花が街を彩り、あちこちではクリスマスソングが鳴り響いています。
ご機嫌いかがでしょうか。
 12月のお楽しみといえば、やはりクリスマス
ですね。クリスマスケーキの予約販売や、クリスマスプレゼントにクリスマスディナー、賑やかモードいっぱいです。
 かくいう私も、少し先に控えたクリスマスパーティーを楽しみにしながら、どんな服を着て行こうかとワクワクしている最中でもあります。
やっぱりワンピース?色は赤?などと。

 実は、今年のクリスマスパーティーには密かなチャレンジがあります。それは10㎝ヒールの靴を履くことです。
冬になるとブーツばかりになってしまいがちですが、いい女を演じるために、寒くても痛くても頑張ってみようと思っています。

 クリスマスシーズン、存分に満喫なさってください。
                    かしこ

「いい女の教科書」
 「可愛いね」「綺麗だね」「美人だね」「いい女だね」と言われると、女性なら誰もが嬉しいものです。
 
「綺麗」「美人」は、外見に対する褒め言葉ですが、「可愛い」は外見だけではなく、「仕草が可愛い」「声が可愛い」「性格が可愛い」などの見た目以外を褒める時にも使います。

 では、「いい女」はどうでしょうか?
「綺麗」「美人」と同じように外見を褒めているのでしょうか?
 もしも自分が言われるとしたら、「いい女」と言われることが一番心地よく感じるように思います。
いったい、「いい女」とは、どういう女性のことを言うのでしょうか。

 たまたま見かけた「いい女の教科書」という本のタイトルが面白そうだったので、さっそく読んでみました。そこには、こんなことが書かれていました。

 「いい女」には、中身があります。中身とは、その人の体験です。
インターネットに頼る人は、説明しかできません。ここには中身はありません。
体験した人は、自分の感じたことを「私は、こう思います」と意思を伝えることができます。そして、さらに体験をすることにより広く深く世界観を変えていきます。
また、自然の香りにも敏感です。心の中を白紙にし、いくつになってもいろいろな経験を積み、学んでいくことができます。

 「いい女」は、何かに気づいて、行動して、試して、日々生まれ変わっていくのです。
そんな「いい女」は、イキイキとしていていつもゴキゲンです。何か楽しい時だけゴキゲンなのではありません。ゴキゲンはマナーです。自分の意思でなるものです。「いい女」は、いつもゴキゲンです。
だから、まわりが楽しいのです。

 つまりは、日々の生活において、さまざまな体験を通しての「気づき」、できていないことへの「気づき」が「いい女」になるための第一歩なのかもしれません。

 外見を綺麗にする女磨きも大切ですが、何よりも大切なことは心磨きということなのでしょう。
心のゆとりは「気づく」ゆとり、「気遣う」ゆとり、そしてそれらが「気品ある」ゆとりにつながるのではないかと思いました。
      
                by Ryo Shimizu
拝啓 冬の陽だまりがことのほか暖かく感じられる今日この頃です。お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
 一年を二十四に分けた二十四節気では、ちょうど今のこの時期を「小雪(小雪)」といいます。雪が降りはじめるころです。まだ、積もるほど降らないことから「小雪」といわれたそうです。
 山々の雪化粧はまだ少し先ですが、朝晩の冷え込みをひしひしと感じています。温かなものが恋しくなります。
 寒気厳しき折、どうかお身体を大切になさってください。                 
                     かしこ


「あたたかなもの」
 この時期になると、「寒い」と同じくらいに「あたたかい」という言葉をよく使います。でも、「あたたかい」という時だけよく迷います。「暖かい」と書くのか、それとも「温かい」なのかを。
 
 昼間の柔らかな陽射しとはうらはらに、暗くなるとしんしんと冷えこんできました。風も冷たくて、思わず両腕で自分の体を包むように、寒さから身を守ってしまいます。「寒い」の一言に尽きます。
 こんな時にはやはり、温かなものが恋しくなります。温かなものといえば、まずはコート、マフラー、手袋、そして携帯カイロなどのあったかグッズです。そして、おでん、スープ、鍋料理などのあったか料理もあります。考えるだけでも、体が温まってくるようです。でも、温かなものは他にもあります。

 初めて出逢った貴方と手をつないだときの温もり。ちょっと緊張しながらも、素敵な時を予感するような優しい温かさ。
そっと体に触れてくださった時のドキドキするような温かさ。
 ときめくような熱い時を感じる温かさ。
 とろけるような余韻の中で、包み込んでくださる貴方の温もり。
 あったかグッズよりも、あったか料理よりも、とても温かく幸せに感じるのは、きっと心が温まるから!

 「心あたたまる」というのは、「暖」か「温」のどちらなのでしょう。
 私は「温まる」の方が好きです。でも、一番好きなのは「心あたたまる」です。
 「あたたまる」と平仮名を使った方が、素敵なイメージへと拡がっていくような気がしませんか?

 「あたたかなもの」が恋しいです。