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蝉しぐれ

2023/07/17 07:06:48


おはようございます。
今朝は、蝉の鳴き声がよく聞こえました。
何人かで連れ立って歩いている若い男の子たちは、「蝉がうるさいな。これで本格的な夏や」と話をしていました。
ですがその後に続く言葉、「まだ梅雨明けしてないやろ?」は、最近あちこちでよく耳にします。

本格的な夏の到来がすぐそこまで来ているのですが、さらにその先にある夏の終わりを感じさせる広告を目にしました。
大文字送り火観覧ディナーでした。
送り火を観ながらディナー、送り火観覧の前後にディナー等、バリエーションが豊富でした。

8月16日の20:00頃から点火し、約一時間のセレモニーとなりますが、前後に食事となると、
前を選ぶか、それとも後を選ぶかで悩みます。
一旦食事を中断して、屋上から送り火を観覧してから再びレストランに戻るというパターンもありました。

今年はどうしようかなあ?と思いながら、ふと寂しい気持ちにもなりました。
今日が祇園祭の山鉾巡行、夏ならではのお祭りです。
そんな最中に、夏の終わりを告げる大文字の送り火のことを考えるなんて、あっという間に目の前で時が過ぎていくようでした。

祇園祭は鱧食べよっと

2023/07/16 07:12:16


おはようございます。
今日は、祇園祭の宵山。
昨日から歩行者天国になり屋台が出ているので、きっとたくさんの人なのでしょう。

祇園祭といえば、鱧が美味しいときです。
鱧は梅雨入りから7月ごろまでが脂がのる旬。
祇園祭は、鱧祭りと呼ばれることもあります。
東日本では鱧はあまり馴染みはないようですが、京料理ではこの時期には欠かせない食材となっています。
京都では「暑い時期に長いものを食べると精力がつく」として、鰻と同様に食べる習慣もあるそうです。

鱧には長くて硬い小骨が非常に多く、「骨切り」が必要です。皮を切らないように鱧の身に細かい切り込みを入れ、小骨を切断していきます。
熟練した料理人でないと、身がつぶれて味や食感が損なわれてしまいます。
この技も、鱧の味わいの良し悪しを決める要因のひとつです。

ザク、ザク、ザクと、板場の方から骨切りの音が聞こえてきました。
そのリズムに合わせるかのように、コンチキチンと祇園囃子が鳴り響きます。
鱧料理をいただくのにふさわしいシチュエーションとなったところで、最初の一品が出てきました。
さすがは、匠の技でした。

よむYOMU朝の15分

2023/07/15 07:16:47


おはようございます。
夏のうだるような暑さに辟易していますが、まだ梅雨です。
仕方なく買いためてしまったコンビニのビニール傘が、しばらくは活躍しそうです。
祇園祭、山鉾巡行までには明けてくれるといいですね。

学校の朝学習で、新聞記事を基にした教材を利用する小中学校が増えているというニュースを見つけました。
600〜800字の記事に、3つ程度の設問が付いています。図表も含めて記事の内容をしっかり理解し、筆者の狙いも押さえないと正解にはたどり着けません。
そしてさらに、記事への意見を書き込む欄もあります。

朝から難しい嫌な感じですが、続けるうちに、
「内容を理解する力が付いた」との喜びの声が増えたそうです。
まずは内容を理解しなければ、自分の意見は考えられません。また、書くことが読解力の向上にもつながります。

私は書くことが好きです。
例えば、眼下に拡がる美しい景色を誰かに見せたい時、写真を撮れば済みます。
ですが、瞼に焼きついたそのワンショットを文章で伝えるためにはどう表現したらよいかをあれこれ考えます。
人、場所、時間、季節、気持ち、そして美しさ…。

いろいろな表現や文章が浮かんできますが、だらだら書くだけでは説明文みたいになってしまいます。
自分独自の感性をギュッと言葉に込めて、心動かされた瞬間を伝えたいと思うのですが、シンプルでわかりやすく、それでいて大切なことをしっかりと読み手に伝えられる、そんな文章。
やはり、新聞記事は素晴らしいと思います。

雲の上の文字

2023/07/13 07:14:26


おはようございます。
蒸し暑い日々のなか、祇園囃子があちこちで聞こえてきます。
今日は祇園祭の前祭、山鉾曳き初めです。
本格的な夏のはじまりです。

パソコンで文書を作成する時、私は結構フォントにこだわります。
ゴシック体よりも明朝体の方が好みです。
明朝体は横画が細く、縦画が太く、毛筆のタッチである飾りもあるので、女性的で大人っぽい雰囲気があります。
そして読んでいるうちに、滲み出てくるような美しさと気品があります。

そんな明朝体ファンの私に、嬉しいニュースがありました。
雲の上の文字といわれた石井書体が、デジタルで復活するそうです。石井書体は写植機用に手作業で作られたものです。
本来の魅力を損ねないよう美しさを追求し、ゆがみやばらつきをなめらかに修整していくようです。

手作業による味わいを活かしながら、細部まで美しさにこだわった新しい石井明朝に出会えることが、今からとても楽しみです。

うなぎの蒲焼き関西風

2023/07/12 07:37:11


おはようございます。

お中元に、鰻の蒲焼きをいただきました。
特別な日以外は、わざわざ買ってまで家で食べる機会は減りましたが、やっぱり美味しいです。
鰻は日本人とは長〜いお付き合いですが、蒲焼きは、江戸時代後期にみりんが普及し庶民に広まったそうです。
江戸の鰻屋ランキング「江戸前大蒲焼番付」では200軒超が名を連ねていて、当時の人気がうかがえます。

武士が多かった関東では、切腹を連想させる腹開きが忌避されて背開きにされます。一度蒸すのでふっくらとした食感が特徴です。
一方、関西では商人が多く、「腹を割って話す」ことが好まれ、腹開きが主流になりました。時間をかけて焼くので、表面の香ばしさにとろりとしみ出た脂も楽しめます。

ところが残念なことに、今は鰻の高騰が続いています。
鰻の蒲焼きの平均価格は、ここ10年ぐらいで2.5倍にまで上昇しているそうです。
ですから、土用の丑の日には、ナマズの蒲焼きやサバ、サケ、イカなどの蒲焼きを見かけるようになりました。この代替え品もまた結構売り上げを伸ばしているみたいです。

でも、やっぱり鰻の蒲焼きがいい。
あのパリッとしてジュワッとした味わいは、鰻ならではのものだと思います。
より良い養殖方法が早く見つかることを願っています。
今年の土用の丑の日は、7月30日。
高くても、この日は美味しい鰻を食べたいと思います。